税法学原論研究会 第2回のお知らせ
up2025年10月04日
「税法学原論研究会」第2回を下記要領で実施します。
「税法学」は税理士受験科目ではありませんが、税理士の業務に必要な学問(基礎理論)であり、税法の憲法的視点からの体系的知識が実務上役立ったという先輩方の意見が多く寄せられています。
第2回は、「租税の法的概念と税法の体系」を学びます。「租税とは何か?」「租税の法的分類とは?」などについて、憲法をベースに紐解きながら進めていきます。
北野教授は租税の法的概念について「租税とは、国又は地方公共団体が人々の福祉の費用に充当するために、応能負担原則を実体的内容とする『法』(法律・条例)に基づいて、人々から徴収する金銭給付である。」とする、このような考えに立って租税概念を展開しています。つまり、応能負担原則に基づいた租税概念であり、応益課税の考えを否定しています。また、間接税は、応能負担原則に反するだけでなく、間接税担税者は法的にはいかなる権利も主張することはできない、と指摘しています。
税法の体系については、租税実体法を中心に構成されるべきであるとし、伝統的行政法学のような課税庁の行為を中心とする手続き法的な体系であってはならないと指摘しています。
我々租税の専門家である税理士が納税者・国民側に立った「租税の法的概念と税法の体系」を議論することは大変意義のあることではないでしょうか。
北野税法学を一緒に学んで行きましょう!
記)
日 時 : 令和7年10月10日(金)18:30 ~ 21:00
場 所 : 東京税理士会館 (下記地図参照)
チューター : 小池 幸造 会員(税理士、元静岡大学教授、元全国青税会長)
チューター : 余郷 太一 会員(青山学院大学大学院法学研究科講師)
*諸事情によりチューターは変更となっております。
対 象 : 会員・準会員
内 容 : 北野弘久著『税法学原論第9版』
・第2章 租税の法的概念
・第3章 税法の体系
参 加 費 : 500円(資料代)☆新合格者は無料