飯野 美貴さん
Ⅰ受験生時代のことを教えてください。
1. 受験専念でしたか?仕事をしながらの受験でしたか?
仕事をしながらの受験でした。勉強開始時はスタートアップ企業で経理の仕事をしていましたが、その後は独立開業、さらに独立開業しながら税理士事務所に勤務と変遷しながら受験期間を過ごしました。
2. 合格科目を教えてください。
簿記論・財務諸表論・法人税法・相続税法・固定資産税です。
3. 専門学校を利用しましたか?
はい。
4. 専門学校利用の場合どこの学校でしたか?
簿記論・財務諸表論・法人税法はLEC、相続税法はTAC、固定資産税は大原を利用しました。法人税法は通信、その他は通学です。
5. 専門学校の教材以外で、役に立った参考書を教えてください。
「よくわかる法人税法入門 第2版」(三木 義一・安井 栄二・藤本 純也 著)
…法人税法を学習される方におすすめです。私は寄付金課税やみなし配当など、法人税特有の考え方がなかなか理解できず苦労したのですが、この本で「なぜ税法ではその様に考えるのか」や、「どうしてそのような税制ができたのか」などを知ったことで、かなり理解が進みました。また、理論の事例問題に対応するための頭の整理にも役立ったと感じています。
「ケアレスミスをなくす50の方法」(和田 秀樹 著)
…私は非常にケアレスミスが多いタイプで、特に、ミスの許されない固定資産税の受験の際はとても苦労しました。この本に書いてある対策は当たり前と言えば当たり前なのですが、「自分がなぜミスをするのか」に改めて向き合い、一見当たり前のことをしっかりやったことがミスの防止につながったと思います。ケアレスミスでお悩みの方は試してみてはいかがでしょうか?
6. 主に勉強したのはどこですか?
平日の夜は家の近くの図書館、週末は専門学校の自習室で勉強していました。
7. 自分なりの苦手克服法があったら教えてください。
専門学校に通学していましたので、スランプに陥った時等は、講師の先生に相談してアドバイスをもらう様にしていました。講師の先生は、それぞれの受講生の「いつも間違えるポイント」や「ミスのくせ」、「問題の解き方」など、結構色々なものを観察しています(笑) また、合格した受講生の勉強方法等もよく知っています。ですので、講師の先生にストレートに「受かるためにはどうしたらいいでしょうか?」とお聞きして、そのアドバイスに従う様にしていました。
8. どうしても勉強する気にならない時は何をしましたか?
お気に入りのお店に長めのランチを食べに行ったり、コンビニにお菓子を買いに行ったりして気分転換をしていました。
直前期になるとその様な余裕がなくなってしまったので、自習室で同じ科目の勉強をしている人を仮装ライバルにして、自分を鼓舞する様にしていました(笑)
9. テンションが上がる場所や食べ物があったら教えてください。
普段持ち歩いていたものでは「キャラメル」です。答練の後など疲れた時に食べると力が湧きますし、勉強中でも簡単に食べられるので便利でした。チョコレートと違い、夏でも溶けにくいことも、個人的には気に入っていました。
試験当日の食べ物では、「ビスケット」と「チョコレート味のバランス栄養食品」です。緊張をほぐす意味も兼ねて、試験会場に到着してから試験が始まる直前までは、一切勉強せず、食べることに集中していました。どうでもいいのですが、「クッキー」ではなく「ビスケット」なのは、硬いものを噛むと脳に良い気がしたから、「チョコレート」ではなく「チョコレート味のバランス栄養食品」なのは、チョコレートは試験会場に着くまでに溶けてしまって食べづらいからです。ちなみに、ミニ税法の受験生の方で、試験会場でお菓子を食べようと考えている方は、ウェットティッシュは持参することをおすすめします。ミニ税法の試験日は、試験会場の前にウェットティッシュを配ってくれる業者さんがいませんので(笑)
10. 試験後、専門学校主催の解答解説会に行きましたか?
解答解説会には行かず、自分で答案を復元して自己採点をしていました。
11. 最後の試験から発表までの間、勉強しましたか?
ボーダーラインぎりぎりの科目は最後の試験から発表までの間、週1~2回程度、重要な論点を中心に問題集や理論集に触れる様にしていました。ただ、「もしかすると受かっているかも」と思うと勉強できないタイプのため、基本的には勉強していませんでした。
Ⅱ合格後のことを教えてください。
1. 合格を知ったとき、何を考えましたか?
「これでもう試験勉強をしなくて済む!」と思いました(笑)
2. 合格前と合格後では、何が一番変わりましたか?
「実務で役に立つ経験・知識を身に付けなければいけない」という意識が強くなりました。
3. 合格後、就職または転職、あるいは開業をしましたか?
合格前後では、特に変化はありませんでした。
4. 合格したら、勉強は終わりだと思いますか?
本当の勉強はむしろ税理士になった後に始まると感じています。
ただ、合格前後の勉強には大きく異なる点があります。試験勉強は、決められた内容を決められた深度で勉強しますので、どうしても「やらされている感」があると思います。一方、合格後の勉強は、「お客様の悩みを解決したい」であったり、「この分野をもっと深めたい」であったり、何等かのきっかけや目的があり、自分の意志でなにをどこまで勉強するかを決められます。ですので、勉強する辛さは感じなくなりました。
5. 青税に入会しようと思った理由を教えてください。
将来、税理士として独立開業したいと考えているので、独立開業されている先輩方にお話を聞いてみたいと思ったのが、一番の理由です。
6. 青税に入会してみてどうでしたか?
青税のみなさんは気さくで親切な方ばかりなので、仕事のことから趣味のことまで、いつも楽しくお話させて頂いています。また、税務行政のことや憲法、国税通則法、税理士法など、試験には出ないものの、実務上非常に大切な知識についても学ぶ機会があるのも非常に有難いです。
7. 青税に期待することはありますか?
税理士がもっといきいきと働けるように、そして税理士業界がもっと盛り上がるように活動できたらと思います。これからも宜しくお願い致します!
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