佐藤誠さん

 up2017年09月12日

Ⅰ受験生時代のことを教えてください。

1. 受験専念でしたか?仕事をしながらの受験でしたか?

海上自衛官として勤務しながら受験しました。

2. 合格科目を教えてください。

合格順に、簿記論・財務諸表論・法人税法・固定資産税・相続税法を1科目ずつ

取得しました。

3. 専門学校を利用しましたか?

はい。

4. 専門学校利用の場合どこの学校でしたか?

(複数ある場合は、科目や割合、答練のみ等回答してください)

全科目、純粋な大原っ子です。他校は答練も含めて、利用したことがありません。

5.専門学校の教材以外で、役に立った参考書を教えてください。

大原の教材をこなすのに精一杯で、市販の実務書等には目を通していません。

6. 主に勉強したのはどこですか?

(自宅、自習室、職場、図書館、電車の中、これら以外)

東京や首都圏の勤務の時は通勤時間が最大往復5時間でしたので、通勤電車の中

でひたすら理論を回していました。

計算は主に自宅でした。

地方の部隊勤務の時は、図書館を利用しました。

7. 自分なりの苦手克服法があったら教えてください。

計算については各科目とも自分の失点パターンが把握できますので(つまり、同じ間違いを何度も繰り返すということですが・・・)、講師の方に効果的な間違いノートの作成について相談しました。

理論は応用理論・事例問題について、実判期くらいから過去20年分の本試験問題のタイトル挙げを講師に添削してもらいました。

8. どうしても勉強する気にならない時は何をしましたか?

勉強する気にならない時というのはありませんでしたが、職務上の対応で長期間勉強することができなかった時期(民主党政権交代時の概算要求やり直し、東日本大震災、熊本震災対応等)には、税理士受験生であることを忘れて職務に専念しました。(やはりそれらの年には残念な結果に終わりました)

9. テンションが上がる場所や食べ物があったら教えてください。

町工場のマニアックな技術力を知ってしまうと、妙にテンションが上がります。

食べ物では海軍カレー(海上自衛隊カレー)でしょうか。部隊毎に伝統のレシピがあります。

10. 試験後、専門学校主催の解答解説会に行きましたか?

行ったり行かなかったりですが、私の中で解答解説会に行った年は残念な結果になるというジンクスがあり、行きたくありませんでした。

そのジンクスが初めて破られたのが、官報合格の年でした。

 11. 最後の試験から発表までの間、勉強しましたか?

相続税法のAランクの理論だけを回していました。

 Ⅱ合格後のことを教えてください。

1. 合格を知ったとき、何を考えましたか?

受験勉強中に官報合格した自分の姿を想像して、きっと飛び上がって喜ぶだろうと思っていたのですが、実際は力が抜けて、ただほっとしました。

その後で、もう理論暗記しなくて良いんだと思いました。

2. 専門学校主催の合格者祝賀会に行きましたか?それは複数ですか?

大原の科目合格祝賀会に行きました。官報合格祝賀会に参加することも目標の1つとして頑張っていましたので、少し残念でした。

3. 祝賀会に行って良かったと思うことを教えてください。

御指導頂いた講師の方々に、官報合格の報告をすることができました。

4. 合格前と合格後では、何が一番変わりましたか?

受験を継続できる環境を整えてくれた、家族に対する感謝の気持ちです。家族の協力がなければ、私の官報合格はあり得ませんでした。休日の家族サービスの時間は、明らかに増えました。

5. 合格後、就職または転職、あるいは開業をしましたか?

合格から3か月後の平成29年3月に海上自衛隊を定年退官し、某重工メーカーの防衛産業部門に再就職しました。

6. 合格したら、勉強は終わりだと思いますか?

本試験に合格するための知識と、実務に必要な知識は別物であると思います。特に私は、税理士業界とは全く関係ない世界に所属しているため、同期合格者の方々と比較しても実務的な知識が乏しいと思います。

税理士としての理念や未学習の税目まで、勉強しなければならないことは限りなくあると思います。

7. 青税に入会しようと思った理由を教えてください。

同期合格者や経験ある諸先輩方から色々なお話を伺える機会があること、専門学校の講義からは得られない、受験時代とは違う観点から知識を得ることができると考えて入会しました。

8. 青税に入会してどうでしたか?

実務修習の目途も立たず、税理士業界とは全く関係のない私が入会することについて、今でも多少の気後れを感じることがあります。それでも何人かの同期合格者の方と知り合うことができ、また充実した研修に参加することにより、不謹慎な言い方かもしれませんが「私の知らない世界」に関する新鮮な知識の蓄積を大変に有意義に感じています。