納税者を守る税理士になるための「租税法連続基礎講座」第3回

研究部

 up2015年04月01日

東京青年税理士連盟
会長 芳賀保則
研究部長 平良夏木

よく「税理士は、税に関する弁護士である」といわれます。また、税務訴訟において税理士は補佐人として法廷に立ち、陳述をすることができます。

では、「自分は税に関する弁護士です」と、自信を持って言えますか? いま法廷に立つことができますか? また、税務調査の際、調査官は何をすることができ、何をすることができないのか、答えることができますか?

わたしたちが「税理士」という職業専門家として、自信を持って納税者の代理人となりうるためには、税理士試験の勉強では一切教わらない、租税法の基礎理論を学ばなければならないのです。

そこで、東京青年税理士連盟では、『税法学原論第6版(北野弘久先生著)』をテキストにして、日本大学教授で実務家としてもご活躍の阿部徳幸先生を講師にお招きし、租税法の連 続基礎講座を開催いたします。

新合格者の方のご参加を心よりお待ちしております。

日時
第1回: 4月 1日(水) 「租税法律(条例)主義と税理士」
第2回: 4月 8日(水) 「実質課税の原則・応能負担原則と税理士」
第3回: 4月15日(水) 「税務争訟の法理と税理士」
第4回: 4月21日(火) 「質問検査権と税理士」
時間はいずれも18:30~20:30
会場
東京税理士会館 会議室
講師
日本大学教授・税理士 (元東京青年税理士連盟会長) 阿部 徳幸 先生
参加費
500円(新合格者は無料)

会場にて書籍の販売も行います

  • 北野弘久 著「税法学原論〔第6版〕」青林書院
  • 北野弘久 著「納税者の権利」 岩波新書
  • 北野弘久 著「現代企業税法論」 岩波書店
  • 北野弘久 著「税法問題事例研究」 勁草書房
  • 北野弘久 編「質問検査権の法理」 成文堂
  • 北野弘久 編「現代税法講義・5 訂版」 法律文化社
  • 北野弘久・谷山治雄 編「日本税制の総点検」勁草書房 ほか

租税法の連続基礎講座 講義予定

第1回 4月1日
租税法律主義と税理士・租税条例主義と税理士 租税法解釈の原則とはいったい何なのでしょうか。
各地方自治体が打ち出している新税導入の法的根拠とは、いったいどういうことなのでしょうか。
税法とは義務を定めたものなのでしょうか。それとも権利を定めたものなのでしょうか。
第2回 4月8日
実質課税の原則・応能負担原則と税理士 税務調査の現場においてしばしば登場する「税務認定」。
この「税 務認定」というものはいったいどういうものなのでしょうか。
しばしば耳にする「実質課税の原則」や「応能負担原則」とは何なのでしょうか。
第3回 4月15日
税務争訟の法理と税理士 税理士法改正により、税理士の業務に加わった出廷陳述権。
本来あるべき税理士の姿というものは、21世紀の税理士像と は、どういう姿なのでしょうか。
第4回 4月21日
質問検査権と税理士 われわれが一番興味の深い「税務調査」。この「税務調査」というものを学問的にはどのように捉えるべきなのでしょうか。
「税務調査」の本質を憲法論・法律論の面から検討してみましょう。

租税法の連続基礎講座

開催日  2015/04/15