所得税法勉強会~所得区分について考える
up2014年09月01日
所得税法勉強会_案内チラシ2014_08配布(確定)残暑が厳しい日が続いていますが、皆様お元気でお過ごしでしょうか。
さて、今年の全国青税秋季シンポジウムのテーマは、「所得税におけるタックス・ミックス~このままで良いのか?所得区分~」です。今年のシンポジウムのテーマに合わせて、所得税法の勉強会を研究部と税制調査部の合同企画として開催いたします。
実務家と学者、それぞれの立場からの所得区分の見直しの視点について、お話し頂きます。
9月は学者編として、毎年ご好評いただいている「民法と税法の接点」と題して講師をしていただいております奥谷健先生をお招きしご講義いただく予定です。日ごろ研究活動に専念され、教壇にも立たれている学者の方にお話しをいただける貴重な機会です。
昨今、ストック・オプション権利行使益やネット競馬の払戻金に対する課税など、現行の所得分類では対応できない問題が生じています。この問題は、現行の所得分類が社会事情の変化に対応していない=制度疲労を起こしていると認識していいのでしょうか。所得の質的変化が生じているのでしょうか。
そこで、東京青税として所得区分について考えてみた場合、その基準はどのように考えるべきでしょうか。
所得とは何か、租税法律主義や担税力の観点からどのように考えるべきか。奥谷健先生の豊富なエッセンスを学び、東京青税らしい方向性を是非皆さんで一緒に検討していきましょう。
新入会員の方々にもお勧めですので、是非この機会をお見逃しないよう、皆様のご参加をお待ちしております。
日 時:平成26年9月9日(火) 18:30~21:00
場 所:東京税理士会館
講 師:広島修道大学法学部教授(税法学) 奥谷 健(おくや たけし)先生
対 象:会員・準会員
参 加 費 :500円(資料代)
○●奥谷健先生のプロフィール●○
立命館大学法学部、同大学院法学研究科を経て、2001年より島根大学法文学部講師、助教授、准教授。2011年より広島修道大学法学部准教授、2014年より現職。ドイツ・ミュンスター大学在外研究(2000.9~2001.2 2005.5~2005.8)
【主な研究テーマ】
市場所得概念の研究、相続税の課税方式、租税徴収手続における納税者の権利保護
【キーワード】
所得概念、市場所得説、応能負担原則
【所属学会】
租税法学会、日本税法学会、租税理論学会、租税訴訟学会、日本財政法学会
【著書・共著・論文】
・北野弘久編『現代税法講義[五訂版]』(法律文化社、2009年)第2章(所得税法)改訂
・三木義一編著『よくわかる税法入門[第6版]』(有斐格、2012年)第7~9、21,22章改訂
・増田英敏・林仲宣編集『はじめての租税法』(成文堂、2011年)87~98頁、153~166頁
・「『納税者』の意義についての一考察」
北野弘久先生追悼論集刊行委員会編『納税者権理論の課題』(勁草書房、2012年) 他、多数